凛の、ちょっとした思いつ記

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zoom RSS ほんとに役者泣かせの作品でした

<<   作成日時 : 2015/12/18 19:42   >>

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とにかく、大変な作品でした。
余裕がなかったのと、ネタばれしたくなかったのもあって、終わるまでブログに書きませんでしたが、
体の不調以外にも、もういろいろ大変。

大変その1。テキレジがあがらない。
最終的にあがったのは、11月第4週だったんじゃないかなー。
しかも今度は上演時間が長くて、そこからカットが始まったし。
もう若いころと違って、一晩で○覚えとか出来ないから!
エピソード記憶じゃないと頭に入らないから!

演出家の、リアリティを求めるのと、それぞれの役にバックボーンをという優しさの故なのですが、
早くから稽古場に入っていただけに、
いろいろなものがもう一週間早ければ、一度出来上がったものを、悩んでぶっ壊して、再構築という、
さらに深い追い込みが出来たのでは、と、ちょっと残念に思っています。
結果的に、一番上がってきたところで本番、といういいタイミングになった、とは思うのですが。

大変その2。設定が要求する衣装が……
テキレジされた結果の私の役は、元洋装服飾デザイナーで、今出張整体師で、ラストは呉服屋の若女将、という……
あー、舞台滞空時間は長くないのに、出てくる4場面全て衣裳が違うという脚本の要求、
しかも、洋服も和服もクオリティが要求される!どうする!
……幸い和服は、衣裳監修から着付け指導から所作指導、そして衣裳も小物も一式まとめてお貸しくださる長谷川紫穂先生のおかげで、
若女将宇田川は舞台の上に出現できたのでした。
教えにおいでいただくたびに、その日着ていらしたものまで「あ、じゃあ、これ置いていくわ」と気前よくお貸し下さって。
所作も、階段の降り方から、土間からの上がり方から、ぞうりのそろえ方から……
私のクラシックバレエ文化にはないもので、付け焼刃ながら必死でした。
長谷川先生は何をされても優美で美しく、いい香りがして……和服を着るには、人間のがさつさから直さなければ、ほんとうはいかんのですよ、きっと。反省いたしました。
そして、裏では、ひな役の勝又絢子さんと、さゆり役の小林美穂さんが私の前後にとっついて、
限られた時間で、私に着物を着付けてくださいました。
自分の役をやりながら……集中できなくて申し訳なかったなー。
ほんとにほんとにありがとう。

なんか、和服に目覚めてしまって、祖母の遺品の山をさぐってみようかなー、なんて思っております。
(でも、舞台の写真見ると、やっぱり洋装のシーンのほうが、堂々としてるのね、私。
着物が板につくには長い道のりがいりそうです)

大変その3。セリフに集中させてもらえない。
必ず何かしてるんです、宇田ちゃん。
マッサージはもちろん、お茶淹れ、出かける支度……。

人の身体を動かすって、大変ですね。
あの動きは自分で組み立てたのですが、
自分の身体のストレッチは、生徒に教えたりもしていたのである程度わかっていたつもりですが、
人の身体をつかんで動かそうとすると、もう、稼動域がどこまでなのか、どっち方向にひねることが出来るのか、
試行錯誤の連続。
集中すると、セリフが飛ぶし……
お相手をしてくださったベテランの俵一さんに、大変ご迷惑をかけました。
私の負担にならないように自力で持ち上げていてくださったりしたので、かえって凝っちゃった所もあるのでは。
いつも同じ側しかマッサージされないしね。

お茶淹れも、テキレジでセリフが短くなると手順が変わって、思わず超高速お茶淹れになったりして……苦労しました。
普段、喋りながらお茶淹れるなんて、普通にやっていることなのにね。

あと、宇田川さんは顛末を説明するセリフが多くて、すごく大変でした。
もう、私認知症になって、せりふが覚えられなくなったのかと思った(涙)
しかも、あれだけあかりさんのことを喋るのに、あかりさん自身と会話してるのは出かける前の一瞬しかないから、
そこでキチンと関係を見せておかなければならないし。

それから、悲しかったのは私ひとりだけ、作品中で一度も音楽の力を借りていない。
曲に乗せてせりふ言うのって気持ちいいし、好きなんだけどな。それはすごく残念でした。

……といったような、ひーっっ!という、大変な作品だったのです。
でも、そう見えないでしょう?
のどかでほっこりした、セピア色っぽい時間が流れているような……
そう見えていたら、幸いです。

水鳥が水面下で必死に足をかいているような、ちょっと裏話でした。
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