凛の、ちょっとした思いつ記

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zoom RSS 現役の人間が教えるということ

<<   作成日時 : 2010/11/09 00:50   >>

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今年は、プロダクションの若者(ちょっと私よりお姉さんの生徒さんもいるけど)たちのクラスを教えに行ったり、
春に、代々木アニメーション学院のSDコースの担当をさせていただいたりで、
自分より後に同じ道を歩き始めた人と触れる機会が増え、
自分自身も夏にさせていただいた二人芝居や今回の『ポプコーン…』の再演(これも二人の会話のシーンばかりだ)で
つくづく、会話、演技の単位は「二人」がしっかり向き合うことだなあと感じ、
飾りをそぎ落とし、ハッタリも利かない、ミニマムで純粋なものに向き合っていく中で、
俳優修行とは、俳優でいることとは何か、ということに、今まで以上にガッチリと対してきた気がする。

俳優修行って、技術とかじゃなくて、生き方というか心がけみたいなもんな気がしている。
だから、週に一回とかやればいいんじゃなくて、24時間365日が修行時間。ほんとはね。

私がレッスンで求めているのは、その人自身でいること。キャラを作らずに、その人自身としてちゃんと感じること。
はじめてレッスンに参加する人がいるときには、「自己と他者の尊重」「レッスン中に自己検閲をしないこと」なんて話を必ずする。
言葉で言うとややっこしいけど、「こんなことをやったらどう思われちゃうかな」なんて考えずに、自分の思ったままを表現する、
そして、それをやってる仲間も同時に認めて、自分のプランを押し付けないで相手を受け入れる、みたいなことだ。
(改めて、詳細はアップしたいと思っています)
実際やってることはゲームやごっこ遊びみたいなものなので、すごく初歩ばかりをしていると思っている人もいるかもしれないが
最初歩であると同時に、たぶん役者をずっとやってきた人こそなかなかできない、最上級のことをやっている。
今日はこんなことをやろうか、と、題材はおよそに仕込んでいくが、
その日の生徒の状態、状況を見て、やることはその場でどんどん変えていく。
今特に、自分が芝居場にいることで、自分が芝居の中で肌で、感覚で感じること、
役者に必要で、意外とみんなができてないことを、すぐにレッスンにフィードバックできてる気がする。

特に声優志望なんて人たちは、台詞を言わせるととても巧みで、声も私なんかよりずっと魅力的だ。
(鍛えられてないから、まだ役者の声になっていない人も多いけど)
だけど、普通に台詞や朗読課題を与えると、どんな風に自分の台詞を言おうかばかりを考えて、
会話であるはずの相手役の言葉を聴かずに、ただしゃべり終わるのをきっかけにして、自分の台詞をしゃべりだす。
それはそれは見事に、恐ろしいほどに…

だから、私は普通に台詞や朗読課題を与えて、やらせて、ダメ出しして…なんてレッスンはしない。
アテ稽古なんかも、絶対にしない。今のところ。
そのほうが、教える側は断然楽なんだけども。
だって、ミニ桜澤凛を作ったって、しょうがないじゃない。
その人が、その人でいるのがステキなはずだから。
そう思って、自分にすごくハードルを高くしている。レッスンは大変。でも楽しい。刺激的。

今やっているのは、相手の台詞を聞くために、相手にアンテナを張るために、必死になるにはどうしたらいいか。
この間、自分の芝居の稽古のときに、生徒のレッスンで試みてる方法の話をしたら
「うらやましいなー、若いときそんなレッスンしてもらいたかった。今、できる自信ないけど」と、役者さんにいわれた。
間違ってないんだなー、とうれしかった。
今台詞題材として使わせていただいているのは、今回私が出演する『ポプコーンの降る街』の作者、み群杏子さんの短編だ。
(み群さん、勝手にすみません。でも授業内だけで、外発表はしてないので、著作権的にも大丈夫なはずです。
私も一応ライブラリアンの端くれなので、その辺気にしています)
なぜって…理で繋がっている文章と違い、メルヘンの衣をまとったみ群作品は、ちゃんと心をつなげていかないと空中分解するから。
もう、それはそれは、恐ろしいほどにはっきりとする。

そして、生徒とのレッスンで感じたことは、すべて自分の演技にも返ってくる。
今回は、その『み群作品』を演じるのだから、さらに恐ろしいことこの上ない。
でも、生徒さんたちにみて欲しい。私が苦しんで、ジタバタして、でも楽しくて、
結果としてできてもできなくても、その一瞬一瞬を必死で作品の中で生きているところを。

本当に、学ぶ気持ちを忘れなければ、「教えることは最高の学び」だ。
役者が、「先生様」になったらおしまいである。
だから私は生徒さんたちに「凛さん」と呼んでいただくようにお願いしている。
どんな若い子達にも、高校生にも「『先生』禁止」(小学生でも教えるようになれば、また考えるけれど)

今教えている生徒さんたちは状況を見てるのである程度わかるけれど、
SDの子達はどうしているかな、私の伝えたかったことが何か一つでも身体の中に残っているかな、と、ちょっと気がかり。

もしもここを読んでいる子がいたら…
14日観に来てくれるとうれしいです。そして、今『どう生きているか』教えてください。

『ポプコーンの降る街へのオマージュ』 11月14日12時開演 てあとるらぽう 1500円
詳細こちら
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