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zoom RSS ウィンザ−総括2 通訳が必要だった

<<   作成日時 : 2016/12/23 22:35   >>

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今まで経験したことのないほど苦しい稽古だった。
元々メソッドが違うであろう事はわかっていたので、それを1から学ぶつもりで、8月からのほとんどのスケジュールを空け、極力WSにも参加させてもらった。

だが、本稽古に入っても、演出から出る指示をやっても違うと言われ、何故やってくれないんだと言われ、
自分が台本から読んできたことがことごとく否定される。
言っちゃ悪いがホンの読めない方ではないつもりなので、何を否定されているのかわからなかった。

そのうち、覚えている台詞が口から出なくなった。
ノッキングをおこす。本当に不甲斐ない。皆に申し訳ない。初日まで2週間を切っている。

メグ・ページはオファーを受けたときの役ではない。
より大きな、舞台を転がしていく重要な役だ。
ここで降りるのは大変なご迷惑だが、このまま作品を壊すよりは演出家のメソッドが身についている人を連れてくる方が良いのかもしれないと悩んだ。
長門さんの記念公演でなかったら降ろしてもらうことを考えたかもしれない。
私を推薦してくれた川野さんの顔をつぶし、もちろん女優としても終わりであろう。
それでも、皆さんの大切な舞台を壊すよりはそのほうがいいのではないか……

まず、槇さんが手をさしのべてくださった。
芯になる言葉に肉を付けて覚えていく覚え方、言葉を立てるときは息の量を増やすこと、
実際の台詞を具体的に、解剖するように読み解いてくださった。

さらには、普段から演出家の薫陶を受けている百年先俳優会の荘司勝也さんが、稽古前の時間で一緒に自主稽古をしませんかと声をかけてくださった。
自分の役だってある、さらに仕事で欠席している人の代役も引き受けているのに、大事な時間をくれたのだ。

目から鱗が落ちる、とはこのことだった。
え?なんだ要求されていたのはそんなことだったの?と2日で思った。
演出と私の言葉が通じていなかったのだ。勝也さんが翻訳してくれたことで、求められていることの方向がすぐにわかった。
もちろん、「わかる」事と「できる」事には大きな差がある。だが、進む方向の光は見えた。
でも、メグの膨大な量の台詞をその方向性ですべて読み直し、既に違うフレーズで覚えているのを外して、身体に入れ直さなければならない。
間に合うのだろうか……

稽古の相手役として参加してくれていた飯田先輩がニッコリ笑って言った
「大丈夫、凛さん。まだ一週間もあります」
ええー、私8月から取り組んでたんだよー。
その日は12月7日。

そこからは、本当に比喩でなく寝る間食べる間を惜しんで取り組み、
さらに、テキレジだの場面入れ替えだの、最後までジタバタは続くのだが、
とにかく、この二つの山が越えられていなければ初日の幕は開かなかったと思う。

槇さん、勝也さん、そして勝也さんを稽古にあてるために作業を引き受けてくださった飯田先輩、太二さんをはじめとする百年先のみんな。
本当に本当にありがとうございました。

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