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zoom RSS プロの技4 演技

<<   作成日時 : 2014/12/21 17:34   >>

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えー、ま、自分で言うのもなんなのですが、我々はプロ俳優であります。
自分たちのプロ意識を書くのもお手盛りでなんなのですが、次に照明のことを書きたいので、その前置きとして書いちゃいます。

よく、芝居の時素人のお客様から言われるのが「あんなにセリフ暗記して、すごいですね。どうやって覚えるの」
あの、ええと…(笑)

セリフは会話なので、お話の流れを身体に入れて、
もちろん言わなきゃならないことは決まってるので、それをある程度覚えれば、
あとは相手の言葉を聞いてきちんと会話を成立させると、自分のセリフは自然に出てきます。
覚える、ってことが大変なんじゃなくて、
覚えてるのに、さも初めて聞いて初めてしゃべるように、新鮮さを持つのが大変。
暗記してないみたいに見えることが、どっちかというとすごいんです。

それに対して、今回のように台本を手に持ってやる朗読構成劇、
覚えなくていいから楽だろうと素人さんには思われますが、こっちがよほど大変です。
顔も見られない、動きも制限される、自分の役柄の心理ではない説明部分の地の文も読まねばならない、
それでいて、自分の役の心理は芝居同様動かしたい。
背中合わせで座ってる役者と、お互いを感じあいながら、向かい合って喋ってる演技をしなきゃならない。

その上、このセリフで音楽をブッタ切ってください、だとか、
このきっかけで立ち上がってこのセリフまででここに移動してください、だとか要求される。
演技の上で、心理とは違う、テクニカルと言われるもの。

今回、テクニカルがものすごく多い舞台でした。
一番大変だったのが、台本から眼を動かさずに、その向こう側の照明が切り替わるのを感じて、明るさが決まったところで次のセリフを、という指示。
いや、照明見られないし(笑)しかも、稽古場で稽古できないし。稽古できるのはゲネプロのみ。
なんか、頭の後ろから、千手観音みたいにいっぱいアンテナが立ち上がって、ビンビンいろんな電波を受信しながら演技する。
そんな感じ。

でもね、それって、すごく気持ちいいの。わたし、テクニカルを要求されるの、大好き。
昔、ある演出家が「テクニカルを、頭が勝ってるって馬鹿にする人がいるけど、
いい俳優って、たいていテクニカルもすごく優れてる」って言ってたことがある。

もちろん、心理を感じずに、すべて用意して「段取り芝居」にしちゃう役者はダメダメだけど、
車の両輪みたいに「心理」と「テクニカル」を両方感じて操れるようでありたい、と思うのであります。

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