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zoom RSS 声優演技基礎クラスの顛末

<<   作成日時 : 2011/10/31 23:54   >>

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9月の頭に、教えていた演技レッスンクラスがなくなりました。というか、なくされました。
レッスンのマネージメントをしていた人が、メールで一方的に、終了にしてください、と送りつけてきました。
理由は『自分が生活保護を受けるので、講師代が払えない』

私は別にその人(Mと呼ぶ)と個人的に知り合いで仕事をしていたわけではなく、
ある会社(全然別の業種)付属のプロダクション部で、そこ所属の人のレッスンをしてほしいと外注で頼まれていたので、
M個人が生活保護を受けようとどうしようと、私のギャランティには関わりはないわけで。
しかも、開始当時から「予算はないけど何とか生徒の技術の底上げをしてあげたい」と言われて、意気に感じて
もともと、相場のたぶん半額くらいの講師料で請け負っていたし。
さらに、そのダンピング講師料すら遅れに遅れて、すでに一年半分くらいの遅配が出ていて。

Mは時間マネジメントの基本的能力もなくて、ここにも一度我慢し切れなくて書いたけれど、
レッスン日、レッスン時刻の連絡が生徒にされていなくて、あるいは休講日の連絡が私にされていなくて
無駄足、待ちぼうけ、ということが、実はあの一度だけじゃなく、1年に4回もあった。

「生徒全員に意向を聞いて意見まとめてから連絡します」と言っていたのに、
後から生徒に確認したら「そんなこときかれたことありません」って事も何度もあった。

芸能マネジメントは口約束の世界でもあるので、それだけに時間、場所の約束が肝心なはずなのだが、
Mは、「芸能の仕事」だけでなく「大人としての仕事」のできない人なのだと、始めて3ヶ月でわかった。
悪い人じゃない、みたいなんだけど、大人の仕事じゃない。

それでもすぐに辞めなかったのは、一生懸命な生徒たちがいたからで、
同時期に始めた講師は半年経たずに手を引いたけど(結果的にそれが正しかったのだろうが)
私は、何とかレッスンだけは継続してあげたいと思ってやってきた。

だが。

私もボランティアではない。プロに仕事をさせといて「金払えません」を通させるわけにはいかない。

仕方なく、親会社に連絡をしました。

父の知人の弁護士さんに相談をしたら
「会社の仕事としてやっていたとわかるような資料をまとめておきなさい」とアドバイスされたので、父に相談しながら
仕事を請け負った時点からの、すべてのレッスン日時や、打合せ内容、振込や未払いの詳細、メール記録などを
時系列でワードで7枚、エクセル1枚の資料にして送っておいた。
(この時、手帳に詳細に書いていたレッスン記録や日記がとても役に立った。
参加者、レッスン内容、感想。打合せ内容や「すっぽかされて腹が立った」などの記録。
私、メモ魔で本当によかったな、と思った。それでなければ、とても1年半も遡れなかった)

親会社の社長との面談。法律に詳しい父にもついて行ってもらった。

まずは、時系列資料を「素晴らしいですね。これが作れる能力に感服しました」と褒められた。
「何も知らなかったので。うちでは月をまたいで支払が遅れるなんて事ありえないんです。
気分の悪い思いをさせてすまなかったですね。私の管理不行き届きなので、すぐにお払いします」

芸能部門については(社長が別業界で知らないのをよいことに)まともに報告も上げていなかったらしい。
社長さんのトップダウンで、1年半の未払いは、数日で振り込まれた。
(私には結構な金額だったが、親会社にとってはたいした金額ではなかっただろうが)

ということで、とりあえず、法律的手段までいかなければならないかもと覚悟した問題も、
父と社長と弁護士さんのアドバイスのおかげで、何とか、私に関する部分、金銭に関わる部分は
1ヶ月ほどで解決しました。夜中にうなされたりもしましたが(笑)

でもね。
母が亡くなった週も、祖母を救急車で病院に担ぎ込んだその日も、
私、レッスンだけは休みにしなかったのですよ。
だってそれが、プロが仕事をする、ということだと思うから。
そういう時だからこそ、感じられること、というのもある。そういう「心の中を覗く事」が大切な世界だと思うから。
そんなレッスンが、メール一本送り付けられただけでなくなってしまった理不尽さ。本当に本当に悔しいです。

そして安からぬ「所属費」を取られているはずの生徒たちはどうしているのか。
私は「獲った魚」を与えるんじゃなく「魚の獲り方」を教えるレッスンをしてきたつもりだから、
それは忘れないで活かしてほしい。どこへ行っても役に立つはず。たぶん。役者を辞めても役に立つ。

この業界、誰に出会えるか、が全てです。
私が、ほんの一時期であってもメジャー線で声優としてお仕事できたのも、
いま大手の声優プロダクションに所属しているのも、そういう方に出会えたからだし。

このクラスじゃない別のレッスンだけど、私は生徒に
「本当の大人と、年齢だけの大人がいます。この業界、特に。
本当の大人を見分けて、ちゃんと付き合ってください」と言ったことがある。
「自分は誰々さんを知っている」なんて言って、若いもんに意味なく威張るのは、たいていニセモノです。

Mは、親会社から離れて、また声優、タレント募集をしているみたいです。

役者は一生取り組んでいく仕事ですから、先を急ぐ必要はないけれども、
タレントとして、新人声優としてチャンスの多い、若い時間を無駄にするのは良くない。
私自身がそうだったから、それで悔しい思いもしたから、すごくよく判る。
タレント声優志望者の方がもし読んでいたら、気をつけましょう。ちゃんとした本当の大人に出会えるように。

私自身も、このレッスンを通して、学ぶことや、自分のメソッドが間違っていないと確信できることが多かったので、
少し時間を置いて、自分の中でメソッドを整理しなおしてみて、
また改めてそういう場を求めてみたいと思っています。そう遠くないうちに、きっとまた。

…それにしても、ホントに今年はいろんなことがありすぎです…

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