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zoom RSS もう一つ別の、メメント・モリ

<<   作成日時 : 2011/10/30 00:38   >>

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8月の末に入院した99歳の祖母が先週やっと退院し、特養に戻りました。
それをきいて、神戸に住む叔父夫婦が、祖母に会いに来ました。
叔父自身も、何度も大病をしていて無理ができないので、
自分の体調の良い時で、気候もいい今の時期ならと、叔母が背中を押したそうです。
それなら、と、取手の叔父夫婦も聞きつけてやってきて、
思いがけず、今生き残ってる三兄弟が揃う事になりました。
(うちの父は四人兄弟の長男。神戸が次男。取手が三男。四男は事故で既に亡くなっている)

その日、父は特養の医師に呼ばれていました。
叔父たちが来ることになり、たぶん特養の後は自宅に母の焼香に寄る事になるだろうということで、
私も朝から実家に行って、居間やトイレの掃除。
昼過ぎに、最寄り駅まで神戸を迎えに行きました。
その後、取手組も到着。
医者がちょっと遅れたので、全員揃って、どうせなら一緒にお話を伺いましょう、ということに。

お話の内容は、想像通りでした。

どこかが特別に悪いわけではないが、身体機能、意識、感覚、全てがレベルが低くなっていること。
食事も思うように取れなくなっていること。
祖母のような超高齢者の場合、胃ろう、点滴などの積極治療をしても、栄養を上手く取り入れることができず、
かえって苦痛があるであろうこと。
今の状態は、眠るような感じで、本人はあまり辛くないままいけるであろうこと。
それを「見守り」することを、何もしてくれない、と思わないでほしいこと。
老衰は、朝になって、眠ったまま逝ってしまったのがわかることも多いので、
最後に家族を呼ぶのが間に合わない可能性もよくあること。
等々。

要は、積極治療はしなくていいですね、という確認と、覚悟をしておいてください、ということだ。
父の答えは(母の時もそうだったが)「良くなる見込みがあるのであれば治療してほしいけれども、
機械に繋いで生きているだけというなら、苦痛を長引かせる必要はない」であり、
叔父たちも「ずっと看てくれていた兄(父)の意思どおり。異存はない」ということであった。

といって、今にも危ない何かがあるわけではなく。
ただ、フェイドアウトしていく、その時期が今日明日でも、3ヶ月後6ヶ月(…は難しいか…)でも
不思議はないので心積もりをしておいてください、ということ。

事実、その日、祖母は比較的頭の状態は良く、神戸も取手も、誰かはわかったようでした。
「遠くだのに、いそがしいのに、すみませんねえ」とちゃんと意味のある会話をしていました。
30分後には、誰か来た事も忘れているだろうけれども。
叔父たちは帰り際に「おばあちゃん、また来るでね」と声をかけていたが
…たぶん、これが最後の…

でも、悲しい、というのとは何か違った。
帰り道、私たちの会話の基調にあったのは「判って、会えて、話せてよかったなあ」でした。
頭の調子が悪い時は、本当に何もわからないので、
遠くから来た叔父達の来訪時に、好調時が当たったのは本当に良かったと思います。

別に呼び寄せたわけでもないのに、何だが身内が集まってしまって、
「おばあちゃん、『ありゃー、みんな来たわ、私そろそろお迎えかいねー』って思っちゃったかしら」(笑)とか、
神戸の叔父が、頭髪具合も含めて、亡くなった頃の祖父にそっくりになってきた(うちの父と取手は祖母似)ので
「神戸の叔父ちゃん見て『あらー、お父さん(祖父)お迎えに来たわー』って思ったんじゃないの」(笑)なんて、
和やかに話していました。

それから、実家に戻って母に線香を上げてもらい、その後皆で食事に出ました。
食べ、飲み、笑い、話し…楽しいお酒でした。
以前、毎年正月の2日には叔父たちがうちに集まって、新年飲み会をしていたのだけれど、
その時のようで…その場に、祖母とうちの母がいないのが、不思議な感じでした。

メメント・モリ。
死は生の隣にいつもあって。
でも、死が隣にあるからといって、いつも重苦しいわけではなく、
生は、楽しかったり、お腹が空いたり、いろいるする。
特に、こんな、大往生のフェイドアウトの場合は。
それに、ここにいる人は、みんな、あのばあちゃんのおかげで繋がっているのだ。

でもね、おばあちゃま。もうちょっとがんばってよ。
せっかくここまできたんだからさ。
3桁にのれる人なんて、いくら長寿国日本でも、周りにそうそういないんだし。
ここまできたら、大台達成まで、あと4ヶ月ちょっと。ね。

でも、今年はこういう年、なんだなあ…

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