凛の、ちょっとした思いつ記

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zoom RSS 劇団大樹、お疲れさま

<<   作成日時 : 2010/11/27 04:39   >>

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川野さん、お疲れさま。本当に、お疲れさま。
今回は本当に大変だったね。
製作総指揮。本公演の主演。そしてスペシャルステージ出ずっぱり。明らかに容量オーバー。
でも、どれ一つとして誰も代わってあげられない。全部あなたの背にのしかかってる。
背負う前に気づけよって話だけど、それを覚悟で、全部背負って走りたかったんだね。

5年前は『ポプコーンの降る街』一本立てだったし、全編上演だったから、
私も川野さんを恋人役として精神的に引っ張り込むことに遠慮しないで済んだ。
真面目でまっすぐな彼は、そのまままっすぐ激していってしまう。そんな彼はそれで魅力的だったけれど、
「イク時は一緒(お客様も)」と二人のスローガンを決め、ちゃんと相手を感じながら上がっていこうと約束した。
→5年前の記事

今回は、本公演の相手役もいるし、こちらの稽古時間もあまり取ってもらえない。
どうしても気を遣った。彼をこの作品だけに引きずり込むわけにいかないから。

私自身にも不安があった。
5年の月日。
『ポプコーン…』の美都は、主人公にとって永遠のマドンナだ。会えなかったからこそ永遠に想い続けるマドンナ。
私はどのみ群戯曲を読んでも、美都ほど主人公にとってのマドンナはいない気がしている。
あれから5年経って、辛い経験もして(それは今回演技的にすごく活きた、と思う)そして5年分、たぶん老けた。
5年前。たぶん私史上、一番綺麗だった時期…
今、私は、まだ美都ができるだろうか。だいたい、なぜ川野さんの美都は私だったのだろう。私でいいのだろうか。と。

それでも、お客様のために、作品は満足のいくものを作り上げなければならない。
たとえ一回の公演でも、毎日上演でも、お客様がご覧になるのは一度だけ。
スペシャルステージは『おまけ公演』じゃない。

稽古のできない一人の間、台本を読みに読んだ。
そして、公演前日の夜、私は彼にメールを書いた。
前日の夜の本公演が終わらなければ、彼は「私だけの風太郎」にならないだろうから。

送ったのは、ほとんどエロメールだ。
いや、別に生々しい何かを書いたわけでもないし、
私の中では私信ではないので、ここに転載してもいいくらいのものだが、
まあそれはやめておこう。

ただ、彼に感じて欲しかった。私の体温。私との間に生まれる何か。

彼は「み群戯曲」が好き過ぎるのだと思う。「み群杏子の世界」を知りすぎ、愛しすぎているのだと。
だから、言葉だけで、世界だけで、先にいってしまう。

直接書かれていないものを感じて欲しかった。
客をとっているときの私(美都)が何を考えていたのか。どんなだったのか。
ラスト抱き合って、それをきっかけに照明は落ちるけれど、本当はその後風太郎と美都はどうしているのか。
それを身体でイメージすれば、交わすセリフはただの言葉ではなくなる、と私は信じている。
(私はいまだに明かりの落ちた「後の」ことを考えると、息が上がって動悸がする。頬が熱い。
もうちょっと生な言葉で言わせてもらえば濡れてくる…最高に神秘的な儀式、溶けてしまいそうな瞬間…
…もう美都を演じることはないだろうけれども…)

翌朝、本番前にも「イクときは一緒よ!」と確認した。「早漏禁止、先に一人でイッちゃダメ」と。
(打ち上げで桜井さんが「いやーあれ隣で訊いてびっくりしました」って(笑)そりゃそうだ。ごめんなさい)

私だって、誰にでもここまでするわけじゃない。
私自身は憑依型の方で、割と相手役には本気で惚れちゃったりするのだが、
舞台の上だけパッと恋人になって、袖に入ったらすぐ世間話ができる「プロっぽい」タイプの人には
こんなアプローチはしない。
アホくさいし、時に誤解されてややっこしいから。
でも、川野さんにはしちゃうのは何でかな。
「立ててあげなきゃならない手のかかる九州男児」だからかしらん、やっぱり(笑)
マジ惚れ…はないなあ、私はもうちょっとワルっぽいクセモノでいて可愛いタイプが好きかも(爆)

ああ、でも失敗したかなーと思うのは、アレから5年も経ってるんだから、
「一緒にイク」んじゃなくて「私(とお客様)を3回ぐらいイカセてからイケ」って言えばよかったかしら。
そのくらいの成長は望みたかったかな、男として(笑)

これで、しばらく劇団大樹はお休みするのだそうだ。
「演劇の神様が、休む前に美都と風太郎に挨拶しとけって言ったんですよ、きっと」って川野さんは言っていたけど、
定点観測のように、私を一番わかりやすい5年前と同じ位置に置いてくれて、振り返らせてくれたこと、
本当に感謝しています。
結構派手に転んだけど、女優としてただは起きなかったな。私やっぱり女優なんだな、って。
ちょっと悪くない女優に少しは成長してきたかな、って自分では思ったんだけど。
相手役として、プロデューサーとしていかがでしたか。
あなたが狂言で形から心を探っていくように、私は心と感覚の側から芝居を探っていこうと思ってます。
両側から掘っていったら、ど真ん中で、きっとドカーンとぶち当たるよ。

ホントにホントに、お疲れ様でした。

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内 容 ニックネーム/日時
ここ最近は何だか他人のラブレターを読んでしまってるようで「照!」とか思っているボスコです。
私が照れることはないんだけど〜(えへへー)
ボスコ
2010/11/29 09:51
>ボスコさま

そうですかー、ラブレターみたいですか。
芝居のコミュニケーションって、ちょっと普通の距離感と違うのかもしれない。
芝居系じゃない友達は、恋人じゃない人と人前で抱き合ったりするのが理解できないって言ってたし。
そうなのかー。台本が要求してたら私らたいてい何の抵抗もなくやってる。
よっぽど生理的に、わーダメーって相手以外は(笑)
でも、演技以外でも共演者のいろんなことが気になるから、私の情も濃すぎるのかも、ですね。

2010/12/02 21:12

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