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zoom RSS いじめの構造?(ルティカネルワークショップ2009 その8)

<<   作成日時 : 2009/08/23 15:08   >>

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最終日、打ち上げ飲み会があった。
たぶん、このメンバーで飲むのは最初で最後。
次の予定がある数人を除いて、ほぼ全員で飲みに行った。楽しかった。
前に書いた台詞渡しをやったあとだったから、カンパニーになれたなあ、という気分と
もう二度と全員で掛け合うことはないという、結成式と解散式を一緒にしたような不思議な気持ち。

そこで、議論が巻き起こった。
最終日にやったワークの中で、一人が輪の中に入ってチェーホフのモノローグを言い、
それ以外の全員はそれを取り囲んで、言語的肉体的にストレートにそれを言わせないようにする、というのがあった。
その「周り」をやっているときに、生理的にとても嫌だった、あのワークはしたくない、やるべきでない、と。
それを感じていたのは、一人ではなかった。「俺もなんか引いちゃったなあ」といっている人もいた。

私は、確かに両刃の剣ではあるかもしれないが、
ちゃんとしたファシリテーターの下では意味のあるワークだと感じていた。
もちろん、即興的なワークなので、うまく転ぶときも失敗するときもあったと思う。
けれど、方向として、やる意味はあったと思う。私は中も外も経験したので、余計にそう思った。

たしかに、一人をみんなでよってたかって、というのは構造としてはいじめと同じだ。
嫌だといった人が「まるでレイプ」といったけれど、
肉体的な妨害のために押さえ込んだり足を出したりという瞬間もあった。
それが勢いづいてエスカレートしていくこともあったし、
それを面白がる自分を、そういう醜さも持った自分であることを直視するのも役者の仕事だといった人もいた。
そういう側面もあるのかもしれない。

私の感じ方としては二つ。

まず中の人間として。
言おうとする言葉、それについている意味、言いがちな言い方。
言葉をさえぎられ、身体を押さえられ、無視され、逆に取り囲まれて言うことを強要される。
妨害されること、言ってごらんと促し支えられること。
そんな「周り」の働きかけを感じて、蓋をされたものを突き破る力を持つ。
「周り」に蓋されたからこそ生まれる反発力、突破力。
自分の中のそれを感じるためのワークだったのではないか。
少なくとも私は、「自分一人ではいけなかった所」へ突き抜けるための力をもらった気がした。

それから、「周り」として。
私は(あくまで私の感じ方だが)周りにいるときはあまり自分を一人の人間と認識していなかった気がする。
コロス。ファシリテーター。中の人間に作用をして変化を起こさせる触媒。
ある時はまん中の人を見る世間の目になったり、ある時は神の大意思のように絶対的に制約したり、
ある時は中の本人の別の心の声になったり。
自分の働きかけで中の人間が変化をした、その曲がり角が見えたときは、してやったり、ニヤリ、とても楽しかった。
だから、「周り」が面白くて、ルティさんに中に押し込まれるまで「人間」やろうとしなかったくらい(w
ギリシャ劇の舞台のコロスなんか絶対やりたいとは思わないんだけど。
(これはインプロで変化してくから面白いんであって、「群集」として決められたことしかできないなんてつまらないもの)

これはあくまで私見なのだが、
そのとき話していた人のうちで、特に「中」を体験した人は、たいてい、
「必要だった」「嫌じゃなかった」と同じようなことを感じていた気がする。
「周り」の感じ方はそれぞれだろうが。

でも、こんな熱い議論、久しぶりにした。一昔前の新劇の飲み会みたい(笑)
新劇を揶揄しているわけではない。私も新劇出だし。
芝居を始めたころ、演劇論を語る先輩は熱くてかっこよかったし、そんな仲間がいることが幸せだった。
考えたら今、そんなことのできる環境のある演劇人は少ないのではないか。少なくとも私は久しぶりだった。
「一匹狼の群れ」(笑)みたいなワークショップの場だったけど、いや、だからこそ、貴重な時間。

それに…私って考えないと動けない人かと日頃思ってるけど、こういうワーク(特に「周り」)やると
意外と直感的で自由でいいじゃん、って、自分を見直す(笑) 
それと、人間が、人間に関わるのが好きなんだな、とも思う。
そういう自分、めんどくさい、暑苦しいけど、ちょっと好き。誰も褒めないときは自分で褒める(爆)

ちなみにルティさんは、議論をまじめに聞いてくださっていました。通訳(仲間の英語堪能な人)つきで。
答えはなかったけど、答えないのが、私たち自身に考えさせるのが答え、なんだろう。
通訳してくれてたYさんKさん、議論に入る暇もなかったよね、ゴメンね。

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