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zoom RSS 短編集『Love Letter』

<<   作成日時 : 2006/02/15 01:33   >>

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この正月くらいから、ちょっと事情あって、短編小説を読み狂っているのだけれど、
まあ、いつの間に、こんなにおもしろい書き手が増えたのだろう。
才能のある世代の近い作家が増えたのか。それとも、私の読解力、あるいは感応力が上がったのか?
気がつくと涙を流していたり、声を上げて笑っていたり、すごくセクシーな気分になっていたりする。
作品探し、という観点から、固定の一人の作家の短編集でなく、アンソロジーを中心に読んでいるのだが、
競作だから「負けたくない」感がより出るのか、本当にハズレが少ない。
そこから「お!」と思った作家の個人作品集へ、どんどん読書が広がっていく。
そうやって見つけた私のお気に入りを、いくつか皆さんにご紹介したい。
(もっとも、小説は「嗜好品」なので、私がすごく感じても、別の人には「私は苦手」と言われる事もあるので…その点はご容赦を)

まず今日のご紹介は『Love Letter』 
11人の作家による、手紙そのものや、あるいは手紙のように何かを伝えることがテーマであったりする
恋愛小説のアンソロジー。
もう、ホント、ハズレなし、なのだが、その中でも私の好きなのは

石田衣良『ありがとう』…もともと大好きな石田作品。もう、途中で字が見えなくなるくらい、泣いた。
ある方に、「石田作品は発情期の人が書かれていて、遠巻きにしておきたい」という意味のことを言われて、ものすごく納得したけれど、
私は万年発情期(女優はそうでなくっちゃ!)なので、彼の作品はどれも好き(笑)
短編も長編も、ほとんど読んでいると思う。
ネタバレはしたくないので、なぜ泣いたかは書かないが、
この人の描くこんな清らかな発情期なら、セックスを書いていても全然いやらしくない気がする。

前川麻子『ミルフィユ』…この人、小劇場の女優さん、のイメージがまだ強い。初めて作品を読んだ。
自分でものを書くときもそうなのだけれど、書かれているどの人物も、書きながら自分で演じている
だから、人物が縦にすごく通っている感じ(って表現は、役者以外の人に通じるのだろうか?)
彼女のいる男性を愛してしまった主人公と、その彼女との、修羅場でない、うそ臭い(と双方が感じている)メールのやり取り。
上手いなあ。

井上荒野『虫歯の薬みたいなもの』…なんだか、とてもカワイイ、ほほえましい。
イタリア行きを迷うキャリアウーマンが、久しぶりに帰ったふるさとで昔の恋人一歩手前の男性と会う。
これ以上は、やっぱりネタバレなので書けないけど、大人になって一歩さがって、
お守りみたいに昔の恋を思えるのも、素敵なことなんだな
、と思う。
石田衣良で感じたことと矛盾するかもしれないけど。

他にも、二人称小説とか、屈折したレズビアン的恋愛とか、手紙を待つ他人のいる喜びを知った手紙泥棒とか、
本当に『Love Letter』というテーマだけで、よくこれだけいろいろなパターンが思いつけるものだと思う。
あなたの心に触れるものも、きっとあるのではないかしら。
読んだ方の感想も、聞いてみたいなあ。

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
凛さんこんにちは。
「Love Letter」面白そうですね!凛さんの記事を読んでいたらものすごく読んでみたくなりました。
今度書店に行った時に是非、探してみたいと思います〜。
書店になかったら通販だな。
楽しみです。
hachi
2006/02/15 04:58

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